美容師の日常(仕事編)

 
2021/09/20 - お客様からの注文・・・「髪が生える薬ちょうだい!」
 

ちょっと前の事、80代くらいのおばあちゃんの髪をカットしてる時に、おばあちゃんからの注文がありました。

おばあちゃん・・・「この頃、前髪が薄くなってさぁ〜」

私・・・「そうですね〜(確かに少ない)」

おばあちゃん・・・「ほれ、あれちょうだい」

私・・・「んっ、なんでしょうか?」

おばあちゃん・・・「なんかあるやろ、ちょちょっとふったら生えてくるやつ」

私・・・「んっ、育毛剤の事ですか?」

おばあちゃん・・・「そうそう、それ」

私・・・「うん、でもね、そんなに簡単に生えてきませんよ」

おばあちゃんには申し訳ないけど
育毛剤って髪が減ってから使うんじゃなくて、髪が減らないように使うんです。
ここらへん、勘違いしてる方、結構いますので育毛剤についての考え方(私の)を紹介しますね。

もともと育毛剤に即効性を求めるべきではありません。
5年後、10年後、あるいは20年後に自分の髪が薄くなったと後悔しないで良いように、
今のうちから頭皮のケア、活性化を促していくという目的で使うものです。

年齢を重ねると身体は衰え老化します。
でも、やっぱり少しでも若くありたいので、
美溶液や化粧水で肌を若く保つように努力し、
膝や腰を守ったり体力を落とさない為に、運動したりサプリを使ったりします。

これと同じように、将来薄毛で悩まないでいいように
育毛剤を使って、頭皮のマッサージをするんです。

育毛剤というものは、将来の自分の為に使うんだと思って下さい。

では、実際には何歳くらいから薄くなるのかというと、
女性だと50代くらいから頭頂部、前髪が少なくなったと感じる方が多くなり、
60代から70代でヘアスタイルが作りづらくなる方が多くなるように感じます。

すべての方がそうではありませんが、将来の髪を心配するなら、50歳をめやすに
育毛剤の使用やマッサージの取り入れ等の頭皮ケアを始めた方が良いでしょう。
遺伝も関係しますので、身内の髪の状態を見て参考にするのも良いかと思います。

男性はもう少し早い時期から気にしてた方がよさそうです。
脂性(あぶらしょう)の方は脂漏性脱毛に気を付けないといけませんが、
毛穴に詰まった酸化皮脂を取り除くようなシャンプーやトリートメント(クレイパック)
などの利用をおすすめします。
遺伝や男性ホルモンが影響するAGA(男性型脱毛症)の場合は
専門医に相談した方が良いでしょう。

若い時は、歳をとった自分を想像する事は出来ません、
歳をとって初めて、自分が歳をとった事を痛烈に実感します。
後々、後悔しないで良いように、今のうちから行動を起こしましょう!!

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