答え・・・あるある、いっぱいある、よくぞ聞いてくれました。
この件に関して書き出してたらきりがないと思いますが、とりあえず思いつくままに書いてみます。
『動かないで下さい!!』
○お客様の右サイドをカットしてる時に、お店の玄関がガラッて開いて別のお客様ご来店。この時のドアの音に反応して、カット中のお客様がいきなり右側に振り向いたのです。(うわっ!・・・背中に寒気がスゥ〜)、さいわい右側だったのでお客様の顔が私の手(小指)に当たっただけで済みましたが、もし左側だったらシザー(ハサミ)の刃先が目に刺さっていたかもしれません(左側をカットしてる時は、シザーの刃先が前の方に向いています)。本当に怖いです、絶対にいきなり動かないで下さい。動くならゆっくり動いて下さい。
○お子様のカット中、急に動かれてシザーを避けようとしたら自分の左手をかすってしまい、血がじんわりとにじんできました。すぐ横にいたお母様がそれに気づき「すみませ〜ん、うちの子が動いたせいで、、」と謝ってくれたのですが、私としては恥ずかしいんです。できるなら誰にも知られずにカットバンを貼りたかった。
○会話をする時に「うんうん」「そうそう」という言葉といっしょにコクコクと頭を振りながらうなずく方や、両手でゼスチャーを交えながらお話しされる方。
・カラー中、生え際部分を塗布してたら「うんうん」とうなずかれて、おでこにべっとり薬剤が付きました。
・カット中、パネル(毛束)を取った時に「うんうん」とうなずかれるとパネルにゆるみが出ます、まっすぐ切れません。
・パーマ中、パネル(毛束)を手に取りペーパーを当てようとした時に「うんうん」とうなずかれると、毛束がポロリと指から外れます。さすがにパーマだけは動かれると進行不可能になりますので「動かないで下さい」とお願いするしかありません。
ご高齢の方で、じっとしているつもりでも頭が小刻みに揺れている方がいらっしゃいますが、この場合は問題ありません。揺れに一定のリズムがありますのでついていく事が出来ます。
・両手でゼスチャーを交えながらお話しされると、体が揺れ頭も揺れます。そんなに力説されなくてもお話は伝わります。
『まっすぐ座って下さい!!』
○ほとんどのお客様が知らないと思いますが、美容室のカットはフロア(床)を基準にしてカットします。手に取ったパネル(毛束)を床に対して平行にカット、床からの垂直線に対して45度にカットなどと。また、長さやカットラインも床を基準にする事があります。
・水平ボブをカットする時に下を向かれますと、水平の確認が出来ず予測カット(たぶんこれくらいだろう)になり正確に切れません。
・少し長めの前さがりボブをカットする時に下を向かれますと、カット位置が鎖骨より体の内側になりますのでカット不可能になります。
・カットしてる最中に顔を横に向けながら、切っている部分を鏡に写して見ようとする方、私の体がねじれてしまいます。あとでちゃんとお見せしますので、少しだけ待って下さい。
・体の片方に重心を寄せて座られる方、左右の肩の高さが同じ高さになりませんので、左右の髪の長さを同じにする事が出来ません。
○前髪やサイドの髪を後ろに流すようなブローをしてる時に下を向かれますと、せっかく流した髪が引力で戻ります。
○パーマでリバース(後方へ)に髪を巻いてる時に下を向かれますと、手が届きません。一歩踏み出したいのですが、そこにはセット椅子の脚があります。
書き出したらきりがありませんので、今日はこれくらいで、、、
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