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美容師の日常(仕事編)

 
2020/04/24 - 20代男性美容師さんからの質問・・・やっぱ、お店って出した方がいいっすかね?
 

答え・・・はい、一生、美容師で生計をたてていくならお店を出しましょう。

いきなり夢も希望も無い事を言ってしまいますが、多分60歳を過ぎると雇ってくれるお店は無いと思います。
(もしかすると高齢美容師の雇用を解決してくれる救世主が将来出てくるかも知れませんが、、、)

・自分でお店を出すと、一生働く場所が出来るので収入を得る事が出来ます。

・お店を出さず勤務美容師でいると、いつか退職します。そして年金生活になります。

と、なれば良いのですが、私の知るかぎりでは社会保険(厚生年金)が充実している美容室はごくごくわずかです。企業として運営されている大きな美容室に、何十年も勤務すれば年金生活も考えられますが、世の中のほとんどの美容室は国民年金なので、老後の年金生活は勤務美容師では無理だと思います(副業持ってれば別ですが)

それから、これも知ってて下さいね、社会保険の場合は給与引きですので、給与の手取り額は全部自分の自由になります。しかも差し引かれた社会保険と同額を会社が出していますので、差し引かれた社会保険の2倍の額を納めている事になります。それに対して国民年金は給与引きではなく、手取り額から自分で払わないといけません。そしてさらに国民健康保険も払わないといけません。この違いはとんでもなく大きいものです。要するに、勤務美容師は給料が安いのです。

ですので、お店を出しましょう!!

都会の超有名店に勤務する美容師さんや、カリスマと呼ばれるような美容師さん達なら、お店を出さなくても稼ぐ事が出来ると思いますが、地方の普通の美容室の普通の美容師さんなら、お店を出さないと満足のいく収入を得る事が出来ません。
お店を出したら単純に稼げるという訳ではありません。出店には、それはそれは大変な努力が必要ですが、お店を出さないと将来の収入減がありませんよという事です

アシスタント時代は収入よりも成長を優先した方が良いと思いますが、スタイリストになってからは生活や将来の事も考えないといけません。結婚や出産、いろんな事を考えると、やっぱり収入が大きく影響してきます。若い美容師さん達に30年後、50年後の事を考えろって言ってもなかなかピンとこなくて難しいかもしれませんが、まずは近い将来の3年先、5年先に自分がどうなっていたいかを想像し、それに合わせた行動をとっていく事をおすすめします。わからなかったらオーナーさんに聞いてみましょう。

以前、福岡で仕事をしていた時の事ですが、「給料を30万欲しいんですけど、何をしたら良いですか」と、ダイレクトに問い合わせてくるスタッフがいました。当時の私は経営者ではありませんでしたが、マネージャーとして給与管理はしていました。事務所で給与査定票を見せながら、パソコンに個人売上を入力しシュミレーションしていきます。でも役職無しの勤務美容師では、30万に届かず希望の額にはなりません。私は出店をすすめました『○○君はここにおっても25万が限界やろね、それよりもこれくらいの個人売上を持ってるんなら、お店を出した方が良いよ』と。
それから数年かかりましたが、そのスタッフはお店を出し、今も調子良く継続しています。

生きて行く上で大切な事なので、お金の事を中心に出店をすすめていますが、実際のところ個人事業は楽しいですよ、自分の好き勝手に営業できるし、上司がいないので怒られる事はありません。是非チャレンジしてみて下さい。

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